…さて、何でこんなことになったのでしょうか?

背中に流れている冷や汗を感じながら、私はこの状況に顔を引きつらせていた。

「風花さん、教えてもらえませんか?」

椅子に座っている碧流くんが床のうえで正座をしている私を見下ろしている。

私の書斎のはずなんだけど、何で自分の部屋ですみたいな顔で椅子に座っているんだよ…。

ツッコミを入れたいところだけど、今はそんなのん気な状況ではない。

それよりも、この状況をどうすればいいんだと言う話である。

「これ、どう考えても俺と成海だと思うんですけれど」

碧流くんは机のうえに置いていたタブレットを私に見せてきた。

タブレットの画面に表示されているのは、例の原作のプロットだ。