その寝顔はかわいらしくて今すぐにでも襲ってしまいたい…けれど、彼女の前では理解のある旦那様のままでいたいので我慢をした。

実を言うと…キスもセックスも、最後にしたのは半年も前だったりする。

レスではないと思うけれど、ヘタに手を出してしまって風花さんに嫌われたらと思ったらなかなか手を出すことができないでいるのだ。

もう少し言うならば、
「風花さんの気持ちがわからないんだよな…」

そう呟いた後で、僕は枕に顔を埋めた。

風花さんに嫌われている…と言うことはないと思うーーいや、思いたいーーけれど、彼女の気持ちがわからなくなる時がある。

そもそも風花さんと交際を始めた時も、プロポーズをした時も、僕は彼女の気持ちを聞いていなかった。