……そんなことよりも。
勝手にカップルコンテストに応募した美晴に何か一言言わなきゃ気が済まない!
私は急いでカップルコンテストの出場者の名前欄を写真で撮ると、教室に向かった。
「美晴ー!これは一体どういうこと!?」
教室のドアを開けた瞬間響き渡るのは私の叫び声。まだ作業で残っていたクラスメイトが一斉に私の方を振り向く。
「……ああ、バレたか」
「バレたかって。何勝手に応募してんのよ!」
そんな中、美晴は真顔でリアクション。
焦りもしないで私の顔を見た。本人の同意無しで応募したって言うのに、美晴は何を考えてるのか分からない。
「こうでもしなきゃあんた一生凰月の気持ちに気づかないと思って。無理矢理感あるけど少し強引にいかせてもらったわ」
「はぁ?何を言ってるのか分からないんだけど」
宇佐美くんといい、美晴といい。2人ともわけのわからないことを話す。