そんな学校ということもあってか家が裕福でみんなどこかの御曹司かお嬢様であることが多い。
社会的マナーも学ぶことも多いため、そういう目的で通わせるのも多いんだとか。
だけど私は違う。
家は裕福な方だけどどこぞのお嬢様でもなんでもない普通の女の子。多分この学校には不釣り合いな女の子だ。
私だってそれくらいはわかっている。
でも、両親がこの学校を進めてくれた。元々勉強が好きで頭はいいほうだった。だから、将来に困らないならと中学受験を受け、見事に合格。
そして、今に至る。
一方幼なじみの和泉は超がつく程のお坊ちゃん育ち。かなりのお金持ちで家も裕福。いわゆる人生勝ち組のルートを歩んでいた。
そんな身分違いな私と和泉だけど、物心着いた時から一緒にいた。両親が仲良くてという単純な理由だったんだけど。
幼稚園からよく一緒に遊んでいた。
歳下ということもあって、よくある幼なじみエピソードはあまりないけど、そこそこ中が良かった。