だけど私の頭の中ははてなマークとなんで?という言葉で埋め尽くされた。
「……はぁ。生意気な和泉を拒否したくなるのもわかるけど、少しは和泉の気持ち考えろよ。後、会長の気持ちもな。じゃ」
「え?あ、ちょっと!それ、どういう意味よ!」
放心状態の私を置いて宇佐美くんはそそくさとこの場を後にする。
わけのわからない言葉を残して、私は廊下に取り残された。
……和泉の気持ち?私の、気持ち……?
それってやっぱり幼なじみじゃなくて……。
「あー!やめやめ!憶測で考えるとろくなことないんだから!」
宇佐美くんの言葉の意味を考えようとしたけどやっぱりよく分からない。
和泉の気持ちを勝手に想像するのもなんか違うなと思って。全力で忘れようと思った。
だって、私と和泉は幼なじみでしかないでしょ?
ただの幼なじみで、副会長と生徒会長の関係があるだけで。それ以上でもそれ以下でもないんだから。