和泉の隣を歩きながら、なんだかソワソワと落ち着かなかった。
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文化祭の準備もそろそろ終盤にかかる頃。私は、ひとつの掲示板をじっと見つめていた。
“カップルコンテスト出場者決定!!”
カップルコンテストとは、うちの彩華学園文化祭名物の企画のひとつ。生徒会が運営しているもので、毎年行われている。
内容としては、その名の通り、何組かのカップルがクラスを代表して出て、優勝者を競い合う。
クラスの出し物とは別に、副賞もあるのでみんな張り切る企画だ。
私は毎年運営に回っていたので出たことは無い。今年もみんなのを見ながら楽しむもんだと思って、ポスターを見たら。
……なんで、“和泉と私(真夜)の名前”があるのよ!
応募した記憶のないコンテストの出場者欄に名前があって。唖然としていた。
「会長!今年、カップルコンテスト出るんだって?」
ポスターとにらめっこしていると宇佐美くんが話しかける。
「……なんでそのこと知ってるの?」
「いや、だって今その話でみんな持ちきりだし。何、もしかして知らなかった?」