それから私と和泉は学校に戻り、生徒会室に向かった。その間は何故かお互い無言で。
変な空気が流れていた。
「あ、真夜ー!おかえり。大丈夫だった?」
「う、うん。ごめんね、遅くなって」
生徒会室に入ると美晴が心配そうな顔をして出迎えてくれた。ぎゅ、と私を抱きしめて、ほっと胸を撫で下ろしている。
「そんなの全然大丈夫よ。むしろごめんね。やっぱり私も一緒に行けばよかった。話は零都から聞いてるよ」
私をひとりで行かせてしまったことに罪悪感があるんだろうな。
美晴はは人一倍、責任感が強い。
「大丈夫。和泉が助けてくれたから。ただ……これから警戒期間が続くかも」
「そんなの全然気にしないから!真夜が無事なら何でもする!」
これから何が起きるか分からない。
和泉をちらっと見ながら、そんなことを考える。零都はいつの間にか生徒会室に戻っていたみたいで、何やらスマホで電話をしていた。