なんだか現実味がわかなくて他人事だと思ってしまう。今まではここまで危ないことはなかったから。
REZELも楽しく活動、みたいなところがあったから、みんな驚くだろうな。
「そういうわけにはいかねぇだろ。いいか?俺はお前を守りきるからな。どんな手段を使ってでも、真夜のことは傷つけさせない。約束する。だから……俺から離れるな」
「……っ、わ、かった」
私の言葉に急に表情を変える和泉。
和泉から言われた言葉に、不覚にもドキッとしてしまう。
……本当に、こんな時ばっかりかっこよくなって。やっぱり和泉は男の人だ。
あまり意識してこなかったけど、和泉はかっこいいんだ。
「分かればいい。真夜はとりあえず学校戻れ。んで、ほかのみんなも戻ったらアジトに来いって言っといて」
和泉の言葉にこくん、と頷く。
そして私は大人しく和泉に従った。まだ、ドキドキする心臓を抑えながら。
自分の顔の熱さを……誤魔化しながら。