「つまり和泉は遅れてくる予定だったってこと?零都には私が出かけてから連絡とったの?」
「……まぁ、そういうわけだ」
……なんだかめんどくさい事になっちゃったな。
和泉の話であまり納得しないけど、大体の状況は理解した。恐らく私が生徒会長だということは、探してる連中にバレた。
つまり、私は今“危ない暴走族”に狙われているってわけ。
「……この後どうするの?また学校戻る?」
「いや、俺と零都はこの後抜けてみんなに情報回しとく。だからわりぃ。生徒会戻れねぇわ」
「わかったわ。美晴には言っとく」
学校を守るためにも活動しているREZELは、なにかあればすぐに行動する。
それが学校側から密かに受けている仕事のひとつでもあるんだ。
「悪いな。こんなことに巻き込んで。真夜が帰る頃には戻って送るから」
「……別に、美晴と帰るから大丈夫よ」
急に送ると言われて思わず否定してしまった。