……このモヤモヤした気持ちはなんだろう。和泉を見るたびにこの気持ちは大きく膨らんでいく。
自分の気持ちを話せば話すほど、和泉に対しての気持ちが分からなくなる。
本当にただの幼なじみ?
本当に和泉は恋愛対象外?
ここ最近、ずっとそんな考えばかりしていて。頭の中がぐちゃぐちゃだった。
「おーい、真夜!これじゃ、文化祭の材料間に合わないよ!」
「え……あ、本当だ」
放課後。
ぼーっと生徒会室で作業をしていると美晴に声をかけられる。
私は、はっと意識を戻し、美晴が持ってきた書類に目を落とした。
「どうする?今から買い出し行くか、発注するか……いや、発注したら間に合わないか?」
美晴は悩みながらブツブツとつぶやいている。私も頭を悩ませた。
今は文化祭の事前準備真っ只中。
今日は各クラスでする出し物の予算のまとめと発注していた材料の最終確認をしていた。