ただ和泉に申し訳ないという気持ちと自分のよく分からないモヤモヤした気持ちだけを感じていた。
「ごめん、和泉」
私がもっと素直だったら。
そんなことを何度思った事だろう。もう少し自分の気持ちに向き合えたらいいのに。
だけどこの自分の気持ちはよく分からない。
和泉はただの幼なじみ?それとも1人の男子として見てる?
もう何がなんだか分からない。
美晴が変な話をするから。……って、人のせいにできないよね。
胸の奥に黒いモヤモヤを抱えながら気づいたら家に着いていた。私はそのまま自分の部屋に直行。
そして、制服のままベッドに倒れ込む。
どうしたら、いいんだろう。
その後はただひたすらにそう考えていた。頭が痛くなるほど悩んだ。
だけど答えは分からない。
……ねぇ、和泉。私たち、ただの幼なじみだよね?
そんな問いを、自分に永遠と問いかけていた……。