「これ、全部自分で作ったのか⁈」

「う、うん」

「谷崎、一つ提案があるんだけど、いいか?」


私はスケッチブックに服のデザインを描いていた。


「え?私が作った服でファッションショーに出てほしい?」

それが安藤の提案だった。

「メイクとか他のアクセサリーとかは、その服に合うのを探せばいい。最高の服でファッションショーに出て本当のお前をみんなに見て貰えばいい」


本当の私、本当に私が着たい服を作ってショーに出てみたいと思った。