「え……ほんとに……?仔猫だった……?」
「おー」
テキトーなのか、テキトーじゃないのかわからない気の抜けた返事をした彼は、ドカッと床にあぐらをかいた。
「っつーわけで、今日からここが俺の家だから」
「は……はぁ……?」
俺の家……って。ただでさえこの状況がなんなのかわかってないのに、急にそんなこと……。
なんだかわからないけど、とんでもなく嫌な予感がするのはきっと、気のせいじゃないだろう。
彼は、私の顎を掴むと、グイッと勢いよく顔を近づけた。
金色の瞳が、私を捉えて離そうとしない。
そして彼は、フンっと鼻を鳴らして口角を上げると、こう言った。
___死ぬまで俺に尽くせ。
と。