｢宮下君って本当にかっこよくない？！｣






｢わかる〜！！
背高いし顔立ちも綺麗だし性格もみんないいって言うし完璧すぎる…｣







キャアキャアと黄色い声で話す女子達。






窓から中庭を見て‪”‬宮下君‪”‬を見ているみたい。






みんなが見てる方向を私も見てみるけど誰が‪”‬宮下君‪”‬なのかさっぱり分からない。







私、佐久間 蛍はこの通り異性に全く興味が無い。







｢ほーたーる！｣






ボーッとしていると明るい声した。






親友の酒井 怜菜(さかい れな)が私の名前を呼んだ。






｢おっはよ〜！
相変わらずクールな美人顔で素敵っ
｣





怜菜は私をクールな美人だとよく言ってくれるけど自分からしたら愛嬌のない地味な女だと思う。






それに比べて怜菜は明るくていつもニコニコしていて本当に可愛い。







｢みーんな噂の宮下君見てるね！


確かに顔立ち整っててすごくイケメンだよね〜｣







怜菜も宮下君って子のことは知ってるみたい。