それから6時間ほど経って、夜8時。
『え』
そんな声を発して驚きと若干の呆れを含んだ顔で私を見たのは、真下さん。
遭遇した場所が近所のコンビニのお酒売り場だったから。
しかもよりによって、冷蔵庫のドアを開けていつものビールに手をかけているところ。
『昨日の今日で』
何も言い返せずに黙ってしまった私の顔は、きっと恥ずかしさで赤らんでいたはずだ。
『……き、昨日の反省を生かして、しばらくは宅飲みオンリーにしようかと』
私の発言を聞いて、彼は『ブッ』と吹き出した。
『酒を控えようって発想にはならないんですね』
『あはは』と大きく笑われてしまった。
『すみません……』
『いや、べつに。失敗しなければいいんじゃないですか』
真下さんは輸入ビールのコーナーから水色のラベルが貼られた瓶を1本取り出すと、レジに向かっていった。
彼もお酒を、しかもビールを飲むんだな、という妙な親近感を覚える。
そして、なんとなく彼は良い人のような気がした。
『え』
そんな声を発して驚きと若干の呆れを含んだ顔で私を見たのは、真下さん。
遭遇した場所が近所のコンビニのお酒売り場だったから。
しかもよりによって、冷蔵庫のドアを開けていつものビールに手をかけているところ。
『昨日の今日で』
何も言い返せずに黙ってしまった私の顔は、きっと恥ずかしさで赤らんでいたはずだ。
『……き、昨日の反省を生かして、しばらくは宅飲みオンリーにしようかと』
私の発言を聞いて、彼は『ブッ』と吹き出した。
『酒を控えようって発想にはならないんですね』
『あはは』と大きく笑われてしまった。
『すみません……』
『いや、べつに。失敗しなければいいんじゃないですか』
真下さんは輸入ビールのコーナーから水色のラベルが貼られた瓶を1本取り出すと、レジに向かっていった。
彼もお酒を、しかもビールを飲むんだな、という妙な親近感を覚える。
そして、なんとなく彼は良い人のような気がした。