6月。深夜1時。
とあるマンション。

——ガチャ、ガチャ

——ガチャガチャガチャ

あれ? おっかしいなぁ……

〝なぜか、自宅玄関のドアが開かない〟

不思議に思いながら必死に鍵穴に鍵をさして、ドアノブを回す。

——ガチャ、ガチャ

——ガ……
——カチャリ

突然、ドアがふわりとこちらに向かって開く。

あー良かった。これで眠れる。


「いい加減にしてくれません?」