「この前のショーンのスキャンダルで、レッグのファンもガマンできなくなっちゃったみたいで」
「じゃあ、このアンケートのせいでショーンが怒って意地悪してるってこと?」
理澄くんは困った顔でコクリとうなずいた。
そんなぁ……。
「俺、ショーンと話してくる!」
「あ! ちょっと拓斗! 困るよ!」
鳴川さんが止めるのを無視して、拓斗は部屋を出て行ってしまった。
わたしと理澄くんも急いで後を追う。
ショーンは収録スタジオで前みたいにえらそうな態度でチェアに腰かけて、メンバーやアイドルの女の子と話してる。
「ショーン!」
息を切らした拓斗がショーンの前に立った。
だけどショーンは、拓斗の方を見もしないで、おしゃべりを続けてる。
思わずわたしが、くちびるをグッとかんでしまう。
「なんで共演NGなんて言うんだよ」
ショーンは無視してる。なんだかおなかがギュッて苦しくなる。