「一気に静かになったな〜そういえば西川は部活良かったのか?」

「今日はさすがにもう行かないと出ない訳には行かないから。」

「遥、私ならもう少ししたら帰ろうと思ってるからいいよ。色々やって貰ったし」

「そう?じゃあ。またあしたね美羽!」

そんなこんなで、2人きり。廊下も人が通ることもなく本当にシーンとしてる。
集中して作業してたら、気づくと先生の声もしなくて作業の手を止めたら

「え……寝てる?」

椅子の背もたれを使って足を跨がせて座ってるから
背もたれを腕おきにして……そのまま顔つけて。
シーンとしてるからこそ先生の寝息が聞こえる。

「……先生、2人きりでこんな姿を生徒に見せちゃダメですよ……」

「……ん?…俺寝てねぇよ?」

「……え、寝てたじゃないですか。」

「…お前がめちゃくちゃ見てくるから起きてた。…何見つめてんの」

「見つめてないですよ?」

なんて、言いながら気分転換、、ちょっとドキドキしちゃった。自分のリュックから飴を出して口に入れる。

「飴食べてんの。それ美味い?」

「え?あー、はい。美味しいですよ」

「んじゃ、それ俺にもちょうだい」

「どぞ。」

渡すと、違うよって言う。あれ味の問題???

「こっち。早く頂戴。」

そう言って口を指さした……口に入れろってことか、、恥ずかしいなんて思いながらも、口開けて待ってる先生は…本当に可愛い。
口に入れてあげたら、あ。レモン味って…2人きりで誰か見たら困るはずなのに、時間が止まったかのように静かでそのままでいたいと思えるそんな時間が流れている