「お前らは、部活いいのか〜?」

「デザイン案、美羽1人で考えてるから付き添い。さすがに私美羽1人にはできないもん」

「私はいいのに。あ、教室施錠しますか?」

「いーよ、まだ時間あるし。それより美術部も展示やるんだろ?時間足りるのか?」

「部活は、描き貯めてあるのでそこから選ぶ形に私はします、というか部長に忙しいならそれでいいって」

「そうか。お、これデザイン案???さすがだな」

この間も、全て……見られてるかもしれないとなると先生の顔は見れないし話せなくなりそう。
遥がいる、それだけで何とか保っている。
そこから1時間くらい先生は私たち2人と一緒にデザイン案のことを話してくれた。いつものように前の席の椅子に座って。

「先生こそ、やることないんですか?」

「俺は完璧だからな!…ってクラスのやつがお前に全部デザイン任せてるの話しててそれ聞いたから見に来たってとこ、なんでもひとりで抱え込むなよな」

「楽しいから大丈夫ですよ、私そこはちゃんとしてますから。」

色鉛筆で塗りながらふと、視線が私に向いていると気づいた先生がずっと見てる。

「気になっちゃって進まないです……」

「わりぃ。でも、お前は話しながらでも手が動いてちゃんと書けるんだなってそう思っただけ。
これを形にするのもお前一人とは言わないよな?」

それには頷かなかったけど、どうなるかは分からない
なんとか、かきあげて。

「美羽〜…帰りどこか寄ってこ!」

「遥のおすすめで、連れてってね。」

もちろん!と遥が帰る支度してくれて私も支度纏めて、先生と会話をろくにせずに帰ろうとした。
先生は、私にスマホを指さして今日って言った。