直ぐにこれが日常だと馴染んでくる、先生との距離が近くなればなるほど、周りの噂話は増えていくもので

「ね、美羽…最近色んなところで噂されてるみたいだけど大丈夫?」

「…あはは、、先生との話でしょ…聞き飽きたよ。」

「やっぱり今年に入ってから日高先生が本当に美羽に対して甘いというか近いというか…」

「それこそ私もバカじゃないから感じてるよ…先生に迷惑かからないなら何言われてもいいよ…」

そういう事じゃないでしょって言われたけど大きい行事が終わるまでは、、耐えよう。
文化祭の出し物は定番のカフェ。私は裏方に徹するつもりだったけど女子はみんな表で……って恥ずかしい。
クラスの女子の冷ややかな視線もありつつ、衣装はウエイトレスだそうだ。
美術部の私は駆り出されるし、その度にコソコソ裏で言われてる
そんなことするなら、私の事、使わなきゃいいのに。

その準備と並行して体育祭の話も出てて。
私は借り物競争、どれかひとつは出なきゃ行けないって言うから遥と一緒のもので決めて…迷惑書けないといいな。走るものは絶対遅い私にやらせちゃダメって自負してるけど
出れそうなのもないっていう結果だった。

「最近のクラス、美羽への視線がホント嫌。…どうしてそんなに噂だけでこうなるんだろね」

「どうしようも無いんだよ、ほんとに。」

そんなことを言いながら私は文化祭用の看板のデザイン案と、メニュー表のデザイン、教室内の黒板アートのデザインを考えていた。