そう言う先生が…なんか可愛らしいと思ってしまってクスッと笑う、そうすると指で頬をツンとつかれた。

「お前笑ったな?…ま、仕方ねぇんだ…ホントのことだし」

「…先生、そんなに近いと…、、」

廊下から人が見たら大変…って言おうとしたら先生は私が恥ずかしがっていると思ったのか…またさらに近づいてきた。

「せ、先生」

「んー?…なんだよ。」

「ここ、学校……です。周りの…目……」

「…ぁ。そっか。悪いな。。でも近づいた時のお前の驚いた顔見れてよかった」

なんて、言って早く施錠するから出なよ〜って切り替え早いし。これに惑わされたら学校であること忘れそうだ…。

部活でも、さっきの事をやっぱり思い出してしまう。
今日は何も進まないかもしれない…

「斎藤さん、夏休みの間に何かあったかな」

部長の言葉に……そんなことはって否定しようとしたけど。すぐバレたというか…。

「お相手さんに夏休みの間会えたんだね、どうだったの」

部長と絵を描きながら話す。恋愛の話を誰かと…それも、遥以外の人となんて。今年は何か違うかもしれない。

「進展したってこと??…なんか聞いてるだけできゅんってしちゃうね」

「…私はまだ言えてないですし、でも知られてる感覚というか…」

「お相手さんは斎藤さんの気持ち分かってるんだね。あの約1ヶ月で色々かぁ、私聞いてるの楽しいかも」

「部長…私真剣ですよ…」

誰にバレるか分からない関係で、しかも…恋人とは言えない話で。そんな関係が始まったばかり気をつけないと全部が崩れちゃうから…