部屋に戻り、先生にもう大丈夫ですよとメッセージを送ると直ぐに電話がなる。
出るとさっきは悪かったなってそう言ってくれた

「先生、今はお家ですか?」

「そうじゃなきゃ電話できねぇからな。……お前は何を気にしてる?」

「先生と、こんな形で話をしていたりメッセージをしているのが学校の人にバレたら問題になってしまうかなって」

「それはそうだ、だから学校が始まってからもあまり変えることはないけどメッセージとかはしないように気をつけるよ」

先生はそう言って、俺我慢できっかなってそんなことも話してた。落ち着いた時間の中で聞こえる先生の声に…安らぎを覚える

「斎藤、あのさ…お前の悩みのことだけど……打ち明けてもらうのは卒業、のタイミングでいいか?」

そう切り出した先生は、今お前から聞いてしまうと歯止めも聞かなくなりそう…って。
私も元々すぐに言うつもりもなかったし、言えないものだと思ってたからはい、ってだけ返した

「斎藤、そうは言うけど…我慢しろとは言わない。何かあれば頼ってくれ……」

「…私が甘えてしまうのは……」

と、返すと甘えて欲しいんだよな本当はってそう言った。先生は少し、んーって悩んだような声を出してから

「電話はしよう。お前が溜め込まないように」

「そんなことしたら……」

「大丈夫、家からしかかけないし……お前より俺がもたない気がするから」

電話の向こうで笑う声…想像出来る先生のイタズラな笑顔……こんなに先生を想っていいなんて普通じゃ有り得ないから私は…そんな先生に感謝してる