交際して欲しいとは、言われなかったけど……先生は

「先生としてじゃない、俺を知って欲しい。その上でお前に向けた気持ちの答えを……後からでいい教えて欲しい」

「……先生」

「ほら、家ついた。……お前の気持ちはお前が言える時に聞きたい、それが断りでもちゃんとそれを受け入れるから……まずは、男としての俺を見てください。」

そう言って先生は、じゃあなって帰って行った。
ひとり、家に入り……何も考えられず自分の部屋のベッドに横になった。
悩みはいつか、ちゃんと言う。って話した直後に……
先生から告白された。私には突然の出来事すぎて何も言えない。
そこは、先生なんだから……私が言おうとするのを止めるが側じゃないの?
なんて、返ってくることのない質問を投げかけてしまう。

「先生……は、何を考えていますか?」

先生の電話番号が書かれたメッセージカードを見つめながらそう呟いてみた。
先生と関係を深くするなんて、、嬉しいし凄いことだけど本当に……いい事なのかな?
なんて、考えてたら着信を伝える音が鳴る
開くと、番号だけが書かれている、しかもそれが先生だとすぐに気づいた。

「もしもし……」

「お、やっとでた。……拒否られくてよかった。」

「……先生は、どうして…」

「色々聞きたいこともあるだろうな、お前は。
答えられる範囲で聞いてこい。一方的に言ったのは俺だからな」

そんな先生に、私は電話を先生からする意味を改めて聞いた