話し終えて、お母さんははぁってため息。その後
なりたいものが明確で、即戦力を目ざしたいなら、必ずやり遂げなさいって言ってくれた。

「やったな、斎藤?」

「はいっ……!」

嬉しくて、泣いてしまった。お前はってまた手を伸ばしてくれた…先生のそういうとこ、さらに好きになりそうです。お母さんと話すきっかけを作ってくれたありがとうございます。

「斎藤〜ちょっとだけ待っててくれないか?」

「ん?……どうしたんですか先生」

私は帰るからねってお母さんは行ってしまったけど
先生に呼び止められたことが嬉しすぎた。

「夏休み、しっかり体良くしろよって事と…たまにははめ外す事も大事だからな
渡すのは〜……これだけかな。」

先生はそう言って1枚のメッセージカードを渡してきた。ん?って不思議になる私に
ちゃんと表面見ろよって見た私は驚いた。

「え??」

「何かあれば相談に来い、連絡待ってるから」

そう小声で言って、また笑顔になる。
嬉しさと驚きで感情がおかしいことになってる。

「斎藤、夏休み楽しめよ?」

ってまたイタズラしそうなその笑顔で……私にそう言った。
私は学校から帰る間も貰ったメッセージカードを眺めてすごく嬉しくなった。
もしかしたらクラスの子には渡しているのかもだけど
手書きで貰ってるって言う嬉しさが凄い

「でも、そんなに電話することは流石にないよね」

空に向かってつぶやく、その言葉に少し自分でもガッカリする。