2人きりの保健室、謝り続けてる私に斎藤、少し落ち着きなさいと、先生は優しく声をかけてくれた。
深呼吸、って言って落ち着かせてくれた。

「悪かった、お前がそんなふうになっちまうとは……」

「いや、弱いだけなので、、あまり気にしなくていいです……」

「斎藤のこと、ずっとずっと気になっちまう。お前が大変とか辛いとか、体調悪そうとか……俺が気になりすぎるのが行けないのかもしれねぇけどな」

……突然の先生の言葉に私は驚く、どうして?って言いたいのに驚きすぎて声にならない。

「なんでかってお前は聞かないんだな?…なんかそれもお前っぽい」

「先生……そんなに気にしてくれるんですね」

「まぁ、生徒のこと心配しすぎるのは問題かもしれねぇけどお前は気になっちまう。」

そんな先生の行動がいつもと違う。落ち着かせるだけなはずなのに、照れくさそうに申し訳なさそうに手を頭に乗せてきた。

「斎藤、俺にはちゃんと話してくれねぇか?」

「話……?」

「うん、真面目な斎藤だからこそ抱え込んだり黙ったり。色々してんじゃねぇかって」

……色々。先生はどこまで知ってるの?
先生が私にそう言って笑って見せた。…そんな姿を見たら黙っているこの気持ちを話しそうになった
でも、それは絶対しない。

「もうすぐ、三者面談だろ?だからお前の成績や進路のこと親に話さなければならない。お前が辛い顔するのだけは去年で懲り懲りだ、だから俺はありのままを話すつもりだから」

そう言って今日はもう帰る支度しなさいってたまに出る、敬語…教師口調でそう言った。