数日経って、2年の授業も始まっていく…


先生の授業は、分かりやすくて…聞きやすい。
私はそんな先生の声に耳を傾ける。男子と対等に話しちゃう声、女子にもわりと強めな声でちゃんとしろよっていう。
私はノートを取りながら…先生の声だけを真剣に聞いていた

「ここからは、問題集使うぞ〜今から10分…あ〜時間ないから5分!解けるだけ解いてみろ、わかんないとこは1度スルーしていいからこの章の問題一通り見てみろ。
ノートを見たらすぐに解ける問題だぞ」

なんて、先生は今から5分…って時計みながら行くぞ〜って見回りを始めた。
私の席は、窓側…1番後ろ。
春の風が自分の教科書をめくって行く…

「おっと、今日は風が強いな。大丈夫か?斎藤」

「あ、はい。すいません」

「お前はさすがだなぁ。全問解けたか?」

サラッと終えている私のノートを見てやるじゃんって。
その行動一つ一つが私を狂わせていくこと先生は気づいていますか?
私のところを過ぎて、お前寝るな〜とか、そこは黒板に書いてあるだろ〜とか。
生徒にヒントを与えていく先生…それでいいのかは分からないけど。テストまでにみんなに覚えて欲しいんだと思う
腕時計とにらめっこしてる姿もなんか可愛いとか思っちゃうんだけど…そんな先生は5分だって
みんなに伝えて次の授業の話を始めた

「だから、次の授業は生物室でやるからな。普通に教科書ノート…問題集は忘れずに!丁度だな。じゃ今日の授業はここまで!」