そんな夏を感じるある日、昨日から天気がすごく良くて気温も高い。みんなが暑いってよく言っているのを聞く
……私も暑いのは苦手だし、こんな日の体育とかありえないって思う人。

「……やばい、あつい。」

「ほんと、私は夏は好きだけどこれは別〜、美羽あんた日差し当たりすぎると倒れるんだからなるべく日陰にいて下さい」

「はぁい。……遥って暑さにも割と強いよね…凄いなぁ」

「そんなことは無いよ、運動部ってだけで強いとか思わないでね。」

なんて、遥と話していた。グラウンドを走るよりも学校の外周走る方がしんどくて……タイム測るって言われてみんなのテンションも下がっている。
それは私も同様で、日差しに当たりながら走るなんて無理。タイム測定ってなると、運動部はそれなりのタイム出さなきゃって遥は嫌々だけど私よりもハイペースで走っていった。

「……これ、終わらない…」

運動が苦手で、ずっとしんどいって思う私はペースもあがらない。怠けてるって思われそうなくらい
日光に当たりすぎて頭の中ぐるぐる……何も考えられなくなっていた。
なんとか、たどり着いてタイム測定終えた。
次は……あ。先生の授業じゃん…これは早く着替えて教室に戻らないと……

「美羽、顔真っ赤だけど大丈夫?」

「……え?真っ赤?」

日陰に入って真っ赤なのが強調されているのか日焼けなのかって思ったけど
遥は、保健室行こうって誘ってきた。

「保健室?……何で??」

「それで教室戻る?勉強出来るの?」

「……大丈夫だよ、暑かっただけだし。」

その言葉に、遥は心配しながらも私に何かあればいいなさいってそう言って一緒に教室に戻った。