「斎藤さん、恋の悩みかな?」

「え?!…あ、いや……」

美術室でそれなりに大きい声で話してしまって…みんな見てくる…自分が悪いけど視線が……
先輩も、ごめんって謝ってくれた。私の隣に座ってでも本当にそうなんだねって。

「想いは伝えるつもりないんです、伝えたら関係も何もかも終わってしまうかもしれないので」

「そっか。私ならどんな相手でも…好きだったら伝えてみるってするけどね。今の彼も私からだったから」

そう言って先輩は後悔しない程度にちゃんと言える時に言った方がいいってそう言ってくれた。
部活終わりに靴を履いて外に出て……グラウンドからサッカー部の声がする。
はぁ、私に度胸と今の性格とは逆の性格ならマネージャーやりたいって言ったんだろうか

「そんなわけないか……」

声に出してそう呟いた。帰ろう、と校舎から門に向かって歩くと……

「お、斎藤部活終わったのか?」

「せ、先生…はい。今から帰ります」

「気をつけて帰れよ〜ってなんだー?俺の顔なにかついてるか?」

「へ?、、あ、何も。。先生さようなら……」

まさか声掛けられるとも思ってないし
部活指導中の先生初めて見たかもしれない……そんな気持ちになりつつ帰路に着いた。
部屋に入りベッドに横になる…まだ2年始まってすぐ
ずっと好きなんだ私。たくさん、たくさん……気持ちが溢れてくる、抑えて抑えて先生にバレちゃいけないよって思いて隠し通さないと…声掛けてくれるそんな姿も見れなくなるきがする。