「それから、これ」


渡されたのは鍵。

この家の鍵だよね、これ。


「ありがとう」

「みくるの部屋に案内する」


私の部屋か。

大事だよね!


ついて行くと、6畳くらいの部屋。

そこには、タンスとドレッサーとテーブルに椅子があった。


でも、一番大事な家具がないんですよね。


「ねぇ、ベッドは?」


そう、ベッドがない。

あ、敷布団?


「それは、こっち」

と、また違う部屋に案内される。


私の部屋の隣の部屋。

そこには、ダブルベッドよりも大きなベッドがおいてあった。


「え?こんな大きなベッド使っていいの?」

「あぁ。勘違いするなよ。ここ、お前だけじゃないからな」


………は?

私だけじゃない?


「俺もここで寝るんだからな」


えええぇぇぇぇぇぇぇぇえ?

もしかして一緒に寝るってこと?


「むり!ヤダ!!!」

「ワガママ言うな」


ワガママじゃないでしょ。