「そうか」


聞いといてそれだけ?

まぁ、別にいいけど…


「ところで、綾崎って人の家知らね?」


綾崎?え?もしかして、うち?

まさかね。


「えっと、綾崎って…」

「綾崎 みくるの家」


えーーーーーー!!!

綾崎みくるって私なんだけど…


こんなイケメン知り合いじゃないのに、なんでこの人は私のことを…?


「で?知ってる?知らない?」

「えっと…綾崎みくるは、私です…」

「そうか、丁度いいや。家まで案内しろ」


は?今、なんて?

案内しろって、なんで?


「あなたは…」

「別に怪しくない。聞いてないか?お前に結婚の話し」


うん、聞いてますよ。

でもどうして、この人がそのことを知ってるの?


「ふっ。なんで?って顔してる」

「えっと、はい。どうしてそれを?」

「だって、相手俺だし?」


…………はぁあああああああああああああぁぁぁ?

相手はこの人?


ないない、絶対有り得ない!!!!!!