翌朝――。
「桜子、すごいよ! おめでとう!」
『お嬢さま部』への入部が認められたわたしを、かのんが祝福してくれた。
うれしいけど、ちょっと声が大きいよ~。
「しーっ」って人さし指を立てたものの、もう遅かった。
「どうしたの?」
「えっ、加賀美さん、『お嬢さま部』に入ったの? すごい!」
「ええーっ!? 全員不合格って聞いてたけど……」
「なに、なにー?」
ほら、クラスのみんなが集まってきちゃったじゃん!
「か~の~ん~」
わたしがぎろりとにらむと、
「ごめーん!」
って、手を合わせて謝るかのん。
「でもさ、名誉なことだよ。今年の新入生で、桜子だけだもん。胸を張りなってば」
うれしそうにしてるかのんを見てると、あまり文句も言えない。
クラスメイトの女の子たちが盛り上がっていると。
「――桜子ちゃん」
理央くんが遠慮がちに声をかけてきた。
「あっ、理央くん、おはよう……」
「おはよう。……桜子ちゃん、『お嬢さま部』に受かったの?」
「うん……。なぜか、そういうことになったみたい……」
「わあ、おめでとう!」
満面の笑みを浮かべる理央くん。
「ありがとう……」
なんだか気まずい。いっしょに受けたのに、わたしだけ受かったんだもん。
「桜子、すごいよ! おめでとう!」
『お嬢さま部』への入部が認められたわたしを、かのんが祝福してくれた。
うれしいけど、ちょっと声が大きいよ~。
「しーっ」って人さし指を立てたものの、もう遅かった。
「どうしたの?」
「えっ、加賀美さん、『お嬢さま部』に入ったの? すごい!」
「ええーっ!? 全員不合格って聞いてたけど……」
「なに、なにー?」
ほら、クラスのみんなが集まってきちゃったじゃん!
「か~の~ん~」
わたしがぎろりとにらむと、
「ごめーん!」
って、手を合わせて謝るかのん。
「でもさ、名誉なことだよ。今年の新入生で、桜子だけだもん。胸を張りなってば」
うれしそうにしてるかのんを見てると、あまり文句も言えない。
クラスメイトの女の子たちが盛り上がっていると。
「――桜子ちゃん」
理央くんが遠慮がちに声をかけてきた。
「あっ、理央くん、おはよう……」
「おはよう。……桜子ちゃん、『お嬢さま部』に受かったの?」
「うん……。なぜか、そういうことになったみたい……」
「わあ、おめでとう!」
満面の笑みを浮かべる理央くん。
「ありがとう……」
なんだか気まずい。いっしょに受けたのに、わたしだけ受かったんだもん。