《許してあげるよ》
ハートマークを添えて返信すると、連続でかのんのメッセージ。
《ありがとう!》
《だけど惜しかったね。『お嬢さま部』のOGは出世したり、玉の輿で金持ちと結婚した人が多いんだって!》
それは初耳だよ。
もっと知りたくて、返信する。
《そうなの?》
すると、かのんはすぐに教えてくれた。
《バスケ部の先輩たちから聞いた情報! 入部した人は、みんな生き生きとした女性になれるんだって!》
本当にそうかなぁ?
高飛車な態度だった九条先輩と宝来先輩の様子が思い浮かんで、どうも納得がいかない。
《桜子、落ちて悔しいんでしょ? だったら、あきらめるのは早い!》
え……?
《一回入部テストに落ちた人が、再テストを願い出て、受かったパターンもあるらしいよ》
心臓がどくん、どくんと早鐘を打ちはじめた。
もう二度と、あの旧校舎には足を踏み入れないだろうと思っていたけれど……。
入部のことはさておき、確かめたいことがある。
『お嬢さま部』の先輩たちにまた会うのはこわい。
だけど、ここで勇気を出さなきゃ!
ずっと記憶の中にいるミレーヌのこと、少しでも知りたいんだ。
かのんはまったく意図してないだろうけど、また背中を押されちゃった。
《ありがとうね、かのん》
そう返信して、わたしは再び、机の引き出しからミレーヌのハンカチを取り出した。
ハートマークを添えて返信すると、連続でかのんのメッセージ。
《ありがとう!》
《だけど惜しかったね。『お嬢さま部』のOGは出世したり、玉の輿で金持ちと結婚した人が多いんだって!》
それは初耳だよ。
もっと知りたくて、返信する。
《そうなの?》
すると、かのんはすぐに教えてくれた。
《バスケ部の先輩たちから聞いた情報! 入部した人は、みんな生き生きとした女性になれるんだって!》
本当にそうかなぁ?
高飛車な態度だった九条先輩と宝来先輩の様子が思い浮かんで、どうも納得がいかない。
《桜子、落ちて悔しいんでしょ? だったら、あきらめるのは早い!》
え……?
《一回入部テストに落ちた人が、再テストを願い出て、受かったパターンもあるらしいよ》
心臓がどくん、どくんと早鐘を打ちはじめた。
もう二度と、あの旧校舎には足を踏み入れないだろうと思っていたけれど……。
入部のことはさておき、確かめたいことがある。
『お嬢さま部』の先輩たちにまた会うのはこわい。
だけど、ここで勇気を出さなきゃ!
ずっと記憶の中にいるミレーヌのこと、少しでも知りたいんだ。
かのんはまったく意図してないだろうけど、また背中を押されちゃった。
《ありがとうね、かのん》
そう返信して、わたしは再び、机の引き出しからミレーヌのハンカチを取り出した。