凪生(なおき) side 】


.


.



ーーーーーーーーーーーーーーーーー
凪生へ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
単刀直入に言います
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ずっと前から好きでした
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
良かったら私と
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
付き合ってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
お返事待ってます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
清葉
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……はぁ」

この手紙を見つめて、30分以上は経っただろう。

まさか、今日帰っている途中に龍生(りゅうせい)からこんな手紙が渡されるとは思ってもいなかった。

龍生が渡した時に、家に帰ってから読んでね。
と言ったのはこのことだったのかと今更気付かされた。
毎日、龍生と俺の他に優斗(ゆうと)と一緒に登下校をしているから内容を知られてはまずかったということだ。

さて、なんて返事を書こうか……

前々から清葉が俺に好意を寄せていることは、恥ずかしながら気づいていた。