すでに心臓はバックバクだった。
だって、もうすぐで凪生の好きな人が分かるんだもの……

どうしよう私じゃなかったら、
そんな不安がよぎる。

「でさ、凪生の好きな人
……清葉だってさ」

耳元で碧がそう囁く。

「えっえっ?!!!」

その言葉に、私は驚きを隠せない。
一気に全身が熱くなって、喜びと恥ずかしさが入り交じった、不思議な感情に覆われる。

「ねぇやばいよぉ!!」

「良かったな」

「うん碧ありがとうーーー!!!」

私はうるうるしながら、安堵のため息をはいて碧を拝む。

「あっそれでね、薫の好きな人なんだけど……
碧だってさ!!!!」

興奮が収まりきらないまま、私は碧に小声で耳打ちした。

「まじ?やばいなほんとに……
ありがと清葉、がんばろな」

「うんっ!」

こうして、私たちは告白することを決心した。