「うるさいっ!俺だって怖いんだよ!!薫の気持ちわかんないし」

「そうだよねえ、わかるよその気持ち」

わたしも碧も、好きな人に告白したいけれど、相手の気持ちがわからずにひよっているんです。

決定的に相手の気持ちを知れたら勇気が出るのになぁ…

「じゃあさ、聞いてみればいいじゃん」

「「は?」」

龍生の提案に私と碧の声が綺麗に重なる。

「碧は凪生に、清葉は薫に、気持ちを聞いてお互いに報告し合えば解決っしょ」

「て、天才っ!」

頭の冴えるしっかりものの冷静キャラ、龍生は天才的な提案をしてきたのだ!

「じゃあ、うそはなしだよ!」

「おう!」



そうして、私たちの恋は1歩ずつ進んでいった。