私の感じる青春、此処に残そう。
全ての青春を此処に。



高校2年天野玲(あまの れい)
普通の生活をし、普通の毎日を送っている。
そんな生活も悪くはなかった。
生きてるだけマシだと思ったからだ。
何故皆は青春を謳歌しようとしてるのか分からなかった。
私はただ勉強をしとけばいいと思っていた。

あの人と出会うまでは_。




「今日は転校生が来た、仲良くするように。」
と、先生が言った。

皆は誰だろうと盛り上がっている。
私には関係ない。

ガラガラとドアが開いた。
「あー、松野 慶です。よろしく、?」
いわゆるイケメン顔の松野君。
そこら辺の女子はキャーキャラ叫んでいる。
「じゃあ席はそこで。」
こういうのってヒロインの席の隣だけどなるわけが無い。
彼は1番端の席に座り窓の向こう側を見ていた。
それが5月のことだった。