彼──涼太(りょうた)とはちょうど一年くらい前から付き合い始めた。


涼太が告白してきたのも、こんな暑い日だったっけ。

でもその時は心地よい風が吹いていたような気がする。



真っ直ぐに「好きです」って言われて、嬉しかった。


その日一日、舞い上がって。

はしゃぎすぎ、って言われて。


今まで、ろくな恋愛してこなかったから。

彼氏なんて、初めてだったから。




太陽みたいに笑う、君が好き "だった" 。



でもそれはもう、過去のことで。

この気持ちはもう、戻ることがなくて。