そういえば、この鞄についているキーホルダーも彼とおそろいのものだったな。 おそろいだなんて──くだらない。 これも、捨てよう、早く。 気づいたら私の足は駄菓子屋へ向かっていた。 私は知らず知らずのうちにラムネ瓶を手にとっていた。 それも、2本。 はっと気づき、戻そうかと思ったけれど、そのまま2本買った。 それから外に出て目の前にある海を眺める。 ふたりでよくここで飲んだラムネ。 でもここにはもう彼はいない。