「何があった?」
「特別共有フォルダの中に見ることができないフォルダがあるそうで、開いてほしいと……」
美沙が正直に言うと、翔太は気まずそうな顔でブンブンと手を左右に振り「もう大丈夫です」と逃げていく。
「……悪いな、気づくのが遅れて」
赤くなった手首をゆっくりと持ち上げると、彰は美沙の手首の内側にキスをする。
「な、な、なんで」
「アキ、ここは日本ですよ」
そんな習慣ありませんと窘める夏目に彰はフッと笑った。
彰に腰を掴まれたままエレベーターに乗り、統括室へ。
部屋に入ってもなかなか離してもらえず、美沙は困惑した。
「アキ、ジョージ様のミーティングが始まりますよ?」
早く美沙さんを離してくださいと言われた彰は、渋々美沙を解放した。
ミーティングは英語ではなく、何を言っているのか全く聞きとれなかった。
わかるのは彰様がスゴイということだけ。
住む世界が違いすぎる。
美沙は溜息をつきながら、パソコンを開こうとした。
「……あれ?」
「どうしました?」
「あの、ログインできませんって表示されて……」
朝パスワードを変えて、それから触っていないのに?
「あぁ、彼が5回間違えたのですね」
その様子だと開けなかったみたいですねと夏目は笑った。
本当に翔太が私のアカウントでログインしていたんだ。
パスワードを変えたから入れなくなって5回も試したってこと?
「証拠も十分揃いましたし、あとは現行犯逮捕するだけですね」
ニッコリ微笑む夏目の言葉が怖いんですけど?
現行犯逮捕って、まるで警察みたいだ。
「特別共有フォルダの中に見ることができないフォルダがあるそうで、開いてほしいと……」
美沙が正直に言うと、翔太は気まずそうな顔でブンブンと手を左右に振り「もう大丈夫です」と逃げていく。
「……悪いな、気づくのが遅れて」
赤くなった手首をゆっくりと持ち上げると、彰は美沙の手首の内側にキスをする。
「な、な、なんで」
「アキ、ここは日本ですよ」
そんな習慣ありませんと窘める夏目に彰はフッと笑った。
彰に腰を掴まれたままエレベーターに乗り、統括室へ。
部屋に入ってもなかなか離してもらえず、美沙は困惑した。
「アキ、ジョージ様のミーティングが始まりますよ?」
早く美沙さんを離してくださいと言われた彰は、渋々美沙を解放した。
ミーティングは英語ではなく、何を言っているのか全く聞きとれなかった。
わかるのは彰様がスゴイということだけ。
住む世界が違いすぎる。
美沙は溜息をつきながら、パソコンを開こうとした。
「……あれ?」
「どうしました?」
「あの、ログインできませんって表示されて……」
朝パスワードを変えて、それから触っていないのに?
「あぁ、彼が5回間違えたのですね」
その様子だと開けなかったみたいですねと夏目は笑った。
本当に翔太が私のアカウントでログインしていたんだ。
パスワードを変えたから入れなくなって5回も試したってこと?
「証拠も十分揃いましたし、あとは現行犯逮捕するだけですね」
ニッコリ微笑む夏目の言葉が怖いんですけど?
現行犯逮捕って、まるで警察みたいだ。