「俺も正直なところ、
 今のクラス内の雰囲気は
 良いものとは思わない」


 そうして。
 再開した、再び。
 凪の話が。


「だけど、
 誰も言えなかった。
 好き勝手に振舞っている西園寺や松浦たちに」


 確かに。

 西園寺や松浦さん。
 言えないと思う、あの二人には。


 何か言ったら。
 わからないから。
 どんな仕打ちがくるか。


「そんな中、
 楚良(そら)だけは勇気を出して
 西園寺や松浦たちに立ち向かった」


 まぁ、そうだね。

 どうしても。
 できなかったから、黙っていることが。



 つい突っ走ってしまうから。

 そういうとき。
 考えていないからなぁ、後先のこと。


 それは。
 私の悪い癖。