「それは、
 碧音(あのん)ちゃんや凪くんと仲良くなりたかったから」

「そう。
 同じ能力者の仲間として
 凪っちや楚良(そら)ちゃんと仲良くなって、
 力を合わせたかったんだ」

和輝(ともき)の言った通り。
 能力者同士にしか分かり合えないこともあると思うから、
 碧音ちゃんや凪くんが何かに困っているときは、
 私や和輝が少しでも二人の助け(ちから)になれたらいいと思ってるの」

「うん、
 俺も彩暖(あやの)と同じ思い。
 それから、
 逆に俺と彩暖が何かに困っているときは、
 凪っちや楚良ちゃんに頼ることもあると思う」

「そうやって
 お互いに寄り添いたいなって思ったの」


 思ってくれている。
 私と凪のことを。
 彩暖ちゃんと新堂くんは。


 そのことが。
 ありがたい、とても。

 それから。
 嬉しい、ものすごく。