「ちょっとお父さん、どういうこと!」
帰宅後、溜まりに溜まった不満を
お父さんに大爆発。
ネクタイをしゅるる…と外すお父さんは、
「どした?」なんて言ってすっとぼけ。
「息子が同い年なんて聞いてない!」
「え?そうだったか?」
「そうだよ!」
信じられない。ありえない。
まだ幼い子だと信じて疑わなかった
昨日までの私バカみたい。
「勉強とか助け合いできるぞー。お父さんにも
言えない悩みも相談できるぞ。良いことづくし!」
「おまけにイケメンだぞ!」
……なんて、呆れた。目キラキラさせちゃって。
それが厄介なんだってば!
「来週から春子さん宅に一緒に住むからな」
「ねえ、ほんとに一緒に住むの……?」
「当たり前だろ。家族なんだから。
錬くんすごくいい子だし、お父さんこれから楽しみだなぁ」
……女と遊びまくってる人間が?!
いい子なわけないんですけど!