side とある生徒A

ここは都会から離れた森の中にある

私立 百合園高校(別名:百合の監獄)

ここの校舎の1部の場所には一年中様々な色の百合が咲いている それだけが少し異質なただの高校だ
ただ、この学校は、1部の人々の中では"監獄"とも呼ばれて
いる

理由は.....

俺にも知らん


というか、誰も知らない

「今日もすげーなぁ 出待ち」

俺はここ百合園高校に通う生徒 名前はAとでもしておく
ここはそこらの公立の高校よりも勉強ができて設備もいいため、毎年入学希望者が後を絶たないが、今年からはまた違う理由で人気が出ている

それは..........


「確かにな....」

(今日も"あの方達"はすごいな)


俺たちの見ている方向には教室の前のドアにいる
大勢の女子達

「にしても会えたことないのによく来るよな」

「それなぁ」

このクラスには、入学式以降全く学校に来ないクラスメイトが5人いる

女子たちの狙いはその5人組だ

「......毎日思うけど邪魔だよな」

「分かる」

俺たちのクラスの男子は毎日うんざりしている
だが、その女子達はそんな俺たちに興味が無いのか
今日もうるさく教室の前で騒いでいた

「今日こそは琉希様の顔を拝むわ!」

「莉糸様と怜糸様の駆け引きがもう一度みたい......!」

「寧夢君のあの可愛い顔が見たいぃ」

「美千様のあの美しい顔...今日こそは拝んでやる」

暴走している女子たちに俺たちは何も出来なかったが、頼りになるうちの学級委員長が来てくれた

「おい!教室入れねぇんだよどけ
そしてあいつらは今日もクラスには来ない諦めるんだな」



最所は悪態をついていた女子達もすぐに諦め自分達のクラスに戻って行った

「ありがとう委員長」

(正直言って委員長が居なかったら)