東条くんと私はただの生徒会仲間です。
必要なことしか話さない距離のある生徒会長と副会長。
校内ですれ違っても、私が軽く会釈をする程度。
そんなことを人前で徹底しているからだろう。
東条生徒会長の補佐役の私が、学園女子から嫉妬されることは一切ないけれど……
ごめんなさい。
心の中だけで土下座させてください。
罪悪感でハートが押しつぶされそうなんです、毎日。
東条くんと2人だけになった時の生徒会室。
その様子は誰かに見せられるレベルじゃない。
【甘やかし】【かわいがり】の許容範囲を超えすぎている。
はぁぁぁ、誰も想像できないだろうな。
女と甘いものが大嫌いで有名な総長様。
実は彼が私の甘さしか受けつけない、極甘党の【フォーク】だなんて。