ソファに寝そべる私の真上。

 私の顔の横に手のひらをつき、私を覆うように四つんばいになっている東条君がいて


 「鈍感なケーキには、快感をおぼえこませるのが有効的だと俺は確信した」


 私を見つめながら自信満々に頷いているから、なんか怖い。




 「貸して、手」


 「えっ?」



 彼の瞳には、ブルブル震える私は映っていないのかな?

 ソファにべったり沈む私の手を、強引にひっ張り上げると


 「指の一本一本まで可愛がってやる」


 私の人差し指を、自分の口の中につっこんだ。



 ゆゆゆっ、指が舐められてる?

 こんなの初めてだよ。

 東条君の舌が私の指に絡みついてくる。

 唾液までネチャって。