うっ……

 悪っぽい笑みを浮かべながら、目の前から私を見つめないでほしい。

 胸同士が当たりそうなほどの至近距離から、見下ろすように。



 どどど……どうしよう。

 絡まった熱い視線のほどき方がわからなくなっちゃった。


 かっこいいから、大好きだから、このまま東条くんをを見つめていたいけど。

 胸キュンのしすぎは寿命激減。

 心臓が過労死しないか心配なんですけど。




 私の体内を流れるハピネス色の血液。

 沸騰しそうなほど熱く燃えたぎっているみたい。


 血液の温度が上がれば、体中が熱を帯びるは当たり前で。

 もちろん汗を発散しちゃうわけで。


 私の全身から汗がにじみでているのがわかる。

 首に汗が垂れはじめた。

 彼にまた舐められちゃうのかな?