それから、数ヶ月交際が続いた。

とある日、

「坊っちゃま、大叔父様がお呼びです。」

と光一は大叔父様の所へ向かうと、

「この手紙読んでくれんかね。」

と大奥様いわゆる、光一さんからの

亡き、おばあちゃんからの手紙だった。

「なんだろう〜」

とその内容には、、


光一、

毎日、前川さんのことを

大切にしていますか。

前川さんとの出会いは、

前川さんの、お祖父様お祖母様と

私達が大学が4人同じで、

親交が深かったことから、始まりました。

ばーばは、前川さんが生まれてきてくれたことを

とても感謝しています。

生まれてきて抱きかかえた時、

まっすぐで優しくて

良い子だなぁ。と思いました。

結婚は、あの子としなさい。

泣かしちゃ駄目ですよ。  ばーばより。



とある日、光一さんが光一さんの自宅に居ると、

「おじいさんのところへ行こ〜」

と急に多恵子の手を引っ張った。

「なっ、何〜?!」

「おじいちゃん。僕たち晴れて結婚するよ〜」

「えっ、私、、」

何も聞いてない、、

ベッドに横たわったままの大叔父様は、

「そうかそうか。」



吉日。

多恵子は、大叔父様のくれた白無垢に袖を通す。

口元に赤い紅を指す。

光一は、黒い紋付き袴でキメた。


「木村 光一殿」

「前川 多恵子さんのことを

一生大切にします〜」

と神主さんの前で2人は永遠を誓った。