(グッ...!)

葵「んっんうぅ...」

美結「...」

葵の首を強く絞める美結。

(グッ!)

葵「うぅんっ...んぅぅう!」

葵の可愛らしい声に美結は抑えきれず

(バッ)

美結は葵を押し倒すと口、首筋にキスをする。

葵「っ...」

葵は美結の腰に手を添える。

美結「はぁっ...」(葵の服とシャツを捲る)

美結「チュプッ...チュッ...」(乳首を吸い舐める)

葵「んぅっ...んぅう...!」(腰から手が離れる)

美結「可愛いよ...葵...」

(♪〜)

インターホンの音に動きを止める美結と葵。

美結「誰...?」

葵「えっ、誰だろう...?」

葵「ごめん...ちょっと待ってね」

葵は室内インターホン応答する。

葵「はい、宮林です」

相手[っ...突然すみません...]

蘭[蘭です]

その瞬間、美結の胸にズキリと刺さる。

美結「っ...」

葵「蘭?」

蘭[はい...]

葵「どうしたの?」

蘭「今お忙しいですか...?」

蘭「少しだけお姉様とお会いしたくて...」

美結「...」

鋭い目つきになる美結に考える葵。

葵「...」

葵「今は難しいかな...」

蘭「そうですか...」

葵「来てもらったのにごめん...また連絡するよ」

蘭「いえいえ...いつでも」

葵「ごめんね」

蘭「失礼しました」

相手からインターホンが切れる。

美結「...」

葵「妬いちゃう?ˆ ˆ」

美結「...蘭ちゃん、葵の家知ってるんだ」

葵「この前教えたんだ」

美結「へぇ...俺の許可無く...ね?」

葵「...」

葵「美結に言ってなかったね...ごめんね」

美結「葵の家だけど...旦那は俺だからね?」

美結「ごめん間違えた(笑)妻は俺だから」

葵「そうだね...💦」

美結「...ってか、蘭ちゃんまだ日本にいたんだ」

葵「ううん、今日帰国したんだよ」

葵「今日パリへ戻ると思う」

美結「最近、よく帰国してるね」

葵「...そうだね」

美結「...」

葵「大丈夫ˆ ˆ」

美結「...うん」

美結「あのさ...」

葵「?」

美結「蘭ちゃんに会っていいよ」

美結「年に数回しか会えないもんね」

美結「俺も葵と逢えなかった頃は苦しかった」

美結「会っていいよ」

葵「...ありがとう😌」

美結「俺は葵を愛してるから束縛はしたくない」

美結「今から会いな?俺は帰るよ」

葵「えっ...!どうして?💦」

美結「俺がいたら蘭ちゃん気遣うでしょ」

美結「あと、やることあるし!」

美結「(ないけど...)」

葵「そっか...分かった」

美結「じゃーね」

葵「送って行くよ!」

美結「いや、タクシーで帰るから!」

葵「でも...」

言う暇もなく美結は葵の家を出た。



外に出ると...

美結「っ...」

家の壁際に立っている蘭。

蘭「...っ」

美結「...」

蘭「すみません...」

蘭は去ろうとすると...

美結「あ...いいよ、俺もう帰るから」

蘭「...?」

美結「葵待ってるよ」

美結はそう言うと去って行った。

蘭「...」



葵の家から数十メートル先で足を止める美結。

美結「...やっぱりおかしい」

美結「まだ葵の家の前にいたなんて...」

美結「...こんなに怪しまないよ」

美結「あの日が...無かったら...」

────────────────────

蘭「お慕いしておりました...」

葵「...」

────────────────────

美結「...」

美結「蘭ちゃんは...葵の妹で家族だもんね」

美結「俺より一緒にいる時間長いもんね」

美結「...俺と同じぐらい大切だよね」

美結「会っていいよなんて許したから」

美結「蘭ちゃんに気が移るかもしれない...」

美結「...」

美結「一度言ったんだから貫かなきゃ」

美結「でも...余計不安になった...」

美結は葵の家へ引き返す。



葵の家に戻った美結は、

恐る恐るガーデンから回り込むと

カーテンが開いてる窓から室内を覗く。

美結「(誰もいない...何も聞こえない...)」

美結「(蘭ちゃん入ったのかな...)」

美結「(...っ)」

そこへ歩いて来る葵と蘭の姿。

美結「っ!...」

美結は急いで窓から離れる。

美結「(...やっぱりいた)」

様子を見たくてたまらない美結。

美結「(隠れて見てるの分かったら)」

美結「(葵に信用してないって思われる...)」

すると、部屋のカーテンが閉められる。

美結「っ...」

悲しい美結は壁際に立ち尽くす。

美結「...」



数十分後...

美結「(長いな...まだ話してるのか)

美結「(...いてもしょうがない)」

帰ろうとすると...

(ガチャッ...)

美結「っ...」

ドアが開く音に息が止まる美結。

美結「...」

気配を消して近付き、壁から覗くと

家の前に立ってる葵と蘭。

葵「ありがとう」

蘭「いえ...こちらこそありがとうございました」

葵「気を付けて帰ってね」

蘭「はい」

葵「またねˆ ˆ」

美結「...」

葵の優しい微笑に胸が締め付けられる美結。

蘭「...お姉様」

葵「うん...?」

その瞬間

(サッ...)

葵の口にキスをする蘭。

葵「っ...」

美結「っ...」

葵は速やかに蘭から離れる。

蘭「...ごめんなさい」

真っ白になっている葵の目に映ったのは、

生気が無い表情で見ている美結。

葵「っ...」

美結「......」

蘭「...っ」

その視線に振り向く蘭は血の気が引く。

葵「美結...」

美結「...っ」

美結は急いで走り去る。

葵「美結!待って!」

葵は走って美結を追い掛けた。