ショッピングモールのトイレの個室で愛し合う

美結と葵の愛し合う声を耳にした葵の妹、

蘭はショックで涙して

声を出さぬようにその場を離れる。



いつものラブホテルに行こうと

美結と葵はトイレを出ると

ハンカチで涙を拭う蘭の姿。

葵「っ...蘭...?どうしてそこに?」

葵「お父様とお母様は?」

蘭「...」

葵「何かあった...?」

葵は心配して近付く。

美結「...」

美結は胸騒ぎを感じる。

美結「変なことなんてしてないよ?」

蘭「っ...」

蘭は速やかに去って行く。

美結「やっぱり...」

美結「聞かれてたんだ、俺らの営みを」

葵「...」

美結「トラウマにさせちゃったよね...」

美結「子供はそういうのショック受けるから...」

美結「はぁ...俺が店のトイレに誘ったから...」

葵「美結は悪くないよ」

美結「でも、このことを両親に話されたら」

美結「...俺らの関係、大丈夫かな」

葵「大丈夫」

葵「ごめんね、ちょっと待っててもらえるかな」

葵は蘭の後を追う。



店を出た葵の目に入ったのは、

外のベンチに座ってる蘭。

葵「...蘭」

蘭「...」

蘭「ごめんなさい...」

蘭「私...」

葵「...」

蘭「お姉様をお慕いしております」

青「っ...」

思いもしていなかった蘭の気持ちだった。

その光景を背後から見ている美結は、

悪夢を見ているようだった。