美結「......」
美結は突発的にボールペンで絵を描いた。
美結「見て、葵の絵描いた///」
それは、葵がナイフで自分を刺して死んだ絵。
葵は絵を見て表情が曇る。
葵「...」
いつもならうっとり微笑むのに
何故かその絵は微笑まない。
美結「...嫌だった？」
葵「ううん、嫌じゃないよ」
美結「いつもと表情が違うから」
葵「そうかな？いつも通りだよˆ ˆ」
美結「...」
美結「正直に言って」
葵「...」
美結「愛してるなら」
葵「...ちょっと思い出しちゃって」
葵「昔のことだけどねˆ ˆ;」
美結「何？」
葵「ナイフで自分を刺したことがあるんだ」
美結「っ...」
知らなかった過去に胸が締め付けられる美結。
美結「いつ...？」
葵「13歳の頃だよ」
美結「中1？」
葵「うん」
美結「え...ってことは俺と出逢う1年前？！」
葵「そうだね」
美結「...どこを刺したの」
葵「腎臓を刺した」
美結「っ...どれぐらい刺したの？」
葵「...かなり奥まで刺したかな」
美結「血はどれぐらい...？」
葵「...意識が戻った時には病院だったから」
美結「輸血...したの？」
葵「しなきゃ生きてなかったかな」
美結「...」
美結「なんでナイフで刺したの...？」
葵「色々思い詰めちゃってね」
美結「中学生で？」
葵「...責任感かな」
美結「子供に責任感なんていらないでしょ」
葵「僕の家庭は厳格でね...」
美結「あぁ...」
美結は中学生の頃から葵の家庭を知っている。
次元の違いは極端だった。
美結「...あの両親じゃ息が詰まるね、妹も」
葵「蘭は大丈夫だと思う」
美結「葵だけ愛情を受けて育ってないとか？」
葵「...そんなことはないよ」
美結「昔、葵が家族といるとこ見て思ってた...」
美結「葵には厳しいのに蘭ちゃんには優しい」
葵「...」
葵「長女だから厳しかったのかもね」
美結「おかしいな」
美結「普通は長女に優しくて甘いと思うけど」
葵「...どうなんだろうね」
葵「蘭が幸せならそれでいいかな」
美結「...」
美結「ごめんね...そんな波乱万丈だったのに」
美結「初めて逢った日チビなんて馬鹿にして...」
美結「お金持ちで悩みがなくて幸せでいいな」
美結「なんて言って」
葵「そんなことはいいよ(笑)」
美結「葵は苦労して誰にも甘えられなくて」
美結「俺は苦労知らずで...皆に甘やかされて...」
美結「この歳になっても働かず遊んで」
美結「皆に甘えて...」
美結「馬鹿だね、俺...本当馬鹿以上ですよ！w」
葵「...美結も色々乗り越えてきたじゃない」
美結「...」
美結「お互いね」
美結「...葵には勝てないけど」
(ギュッ)
美結は葵を抱き締める。
美結「葵を愛するのは俺だけでいい」
美結「幸せにするのも俺だけでいい」
葵「...ありがとう、美結😌」
葵「僕も美結をもっと幸せに出来たらいいな」
美結「充分幸せだよ」
美結「次逝く時は俺も一緒だからな」
葵「うんˆ ˆ」
その後...
一人になった美結は考える。
美結「(でも、ナイフで...食事用のナイフで)」
美結「(体を奥まで刺せるのか...？)」
美結「(高級ナイフは切れ味がいいからな...)」
美結「(その姿を蘭ちゃんは見たのかな)」
美結「(当時、蘭ちゃんは3歳...)」
美結「(今の従姪と同い年...)」
美結「(まだ...分からないよな...)」
美結「(ボーっと見てそう)」
美結「(...葵が見せないか)」
美結「(度胸あるなぁ...葵は...)」
美結「(俺は高1の時に初めて腕を切ったのに)」
美結「(かすり傷までが限界なのに)」
美結「(葵は中1で...胸が痛い...)」
美結「(中1の頃の俺は考えられない...)」
美結「(...葵が自分を刺した時って)」
美結「(どんな顔してたんだろうな...)」
美結「(表情も死んでたと思う)」
美結「(その表情でいられる？)」
美結「(目に浮かぶ...葵が"うっ..."って痛む姿...)」
美結「(...吐血もするよな)」
美結「(うっ...ドバドバッ...って口からも...)」
美結「(涙も出たのかな...出ないのかな)」
美結「(はぁ...助かって良かった...)」
美結「(死んでたら...出逢えてなかった...)」
美結「(翌年もボランティア頑張ったんだな...)」
美結「(まだ成長期の小さい体で大人並みに)」
美結「(...もっと詳しく知りたい、葵の当時)」
美結「(電話で聞こうかな...)」
美結「(葵の心の傷を抉るかな...)」
美結「(俺も苦しいから聞きたくないけど...)」
美結「(葵にとって精神的なSMになりそう///)」
美結「(それならもっと攻めたいな...♡)」
美結は突発的にボールペンで絵を描いた。
美結「見て、葵の絵描いた///」
それは、葵がナイフで自分を刺して死んだ絵。
葵は絵を見て表情が曇る。
葵「...」
いつもならうっとり微笑むのに
何故かその絵は微笑まない。
美結「...嫌だった？」
葵「ううん、嫌じゃないよ」
美結「いつもと表情が違うから」
葵「そうかな？いつも通りだよˆ ˆ」
美結「...」
美結「正直に言って」
葵「...」
美結「愛してるなら」
葵「...ちょっと思い出しちゃって」
葵「昔のことだけどねˆ ˆ;」
美結「何？」
葵「ナイフで自分を刺したことがあるんだ」
美結「っ...」
知らなかった過去に胸が締め付けられる美結。
美結「いつ...？」
葵「13歳の頃だよ」
美結「中1？」
葵「うん」
美結「え...ってことは俺と出逢う1年前？！」
葵「そうだね」
美結「...どこを刺したの」
葵「腎臓を刺した」
美結「っ...どれぐらい刺したの？」
葵「...かなり奥まで刺したかな」
美結「血はどれぐらい...？」
葵「...意識が戻った時には病院だったから」
美結「輸血...したの？」
葵「しなきゃ生きてなかったかな」
美結「...」
美結「なんでナイフで刺したの...？」
葵「色々思い詰めちゃってね」
美結「中学生で？」
葵「...責任感かな」
美結「子供に責任感なんていらないでしょ」
葵「僕の家庭は厳格でね...」
美結「あぁ...」
美結は中学生の頃から葵の家庭を知っている。
次元の違いは極端だった。
美結「...あの両親じゃ息が詰まるね、妹も」
葵「蘭は大丈夫だと思う」
美結「葵だけ愛情を受けて育ってないとか？」
葵「...そんなことはないよ」
美結「昔、葵が家族といるとこ見て思ってた...」
美結「葵には厳しいのに蘭ちゃんには優しい」
葵「...」
葵「長女だから厳しかったのかもね」
美結「おかしいな」
美結「普通は長女に優しくて甘いと思うけど」
葵「...どうなんだろうね」
葵「蘭が幸せならそれでいいかな」
美結「...」
美結「ごめんね...そんな波乱万丈だったのに」
美結「初めて逢った日チビなんて馬鹿にして...」
美結「お金持ちで悩みがなくて幸せでいいな」
美結「なんて言って」
葵「そんなことはいいよ(笑)」
美結「葵は苦労して誰にも甘えられなくて」
美結「俺は苦労知らずで...皆に甘やかされて...」
美結「この歳になっても働かず遊んで」
美結「皆に甘えて...」
美結「馬鹿だね、俺...本当馬鹿以上ですよ！w」
葵「...美結も色々乗り越えてきたじゃない」
美結「...」
美結「お互いね」
美結「...葵には勝てないけど」
(ギュッ)
美結は葵を抱き締める。
美結「葵を愛するのは俺だけでいい」
美結「幸せにするのも俺だけでいい」
葵「...ありがとう、美結😌」
葵「僕も美結をもっと幸せに出来たらいいな」
美結「充分幸せだよ」
美結「次逝く時は俺も一緒だからな」
葵「うんˆ ˆ」
その後...
一人になった美結は考える。
美結「(でも、ナイフで...食事用のナイフで)」
美結「(体を奥まで刺せるのか...？)」
美結「(高級ナイフは切れ味がいいからな...)」
美結「(その姿を蘭ちゃんは見たのかな)」
美結「(当時、蘭ちゃんは3歳...)」
美結「(今の従姪と同い年...)」
美結「(まだ...分からないよな...)」
美結「(ボーっと見てそう)」
美結「(...葵が見せないか)」
美結「(度胸あるなぁ...葵は...)」
美結「(俺は高1の時に初めて腕を切ったのに)」
美結「(かすり傷までが限界なのに)」
美結「(葵は中1で...胸が痛い...)」
美結「(中1の頃の俺は考えられない...)」
美結「(...葵が自分を刺した時って)」
美結「(どんな顔してたんだろうな...)」
美結「(表情も死んでたと思う)」
美結「(その表情でいられる？)」
美結「(目に浮かぶ...葵が"うっ..."って痛む姿...)」
美結「(...吐血もするよな)」
美結「(うっ...ドバドバッ...って口からも...)」
美結「(涙も出たのかな...出ないのかな)」
美結「(はぁ...助かって良かった...)」
美結「(死んでたら...出逢えてなかった...)」
美結「(翌年もボランティア頑張ったんだな...)」
美結「(まだ成長期の小さい体で大人並みに)」
美結「(...もっと詳しく知りたい、葵の当時)」
美結「(電話で聞こうかな...)」
美結「(葵の心の傷を抉るかな...)」
美結「(俺も苦しいから聞きたくないけど...)」
美結「(葵にとって精神的なSMになりそう///)」
美結「(それならもっと攻めたいな...♡)」
